ゲーム実況やゲーム動画というお仕事

WEB・デジタルのお仕事
2017.08.22

 当社で最近、引き合いが増加している案件に映像業務があります。ひとくちに映像業務といっても、その内容は千差万別。そのなかでも今回は、いわゆるゲーム実況やゲーム動画と呼ばれているものを取りあげてみます。

ゲーム実況の歴史

 まずはゲーム実況がどういうものかお話ししなければなりません。ゲーム動画といえば、単純にゲームのプレイ中の動画だと想像できますが、では“ゲーム実況”とは?
 とはいえ、このブログをご覧になっている方なら、おそらくそんな説明も不要な気もしますが、念のため最初に“ゲーム実況”について簡単におさらいしておきましょう。

 ゲーム実況とは、基本的にはゲームプレイを実況する動画です。ただし、単にゲームプレイの動画を流すこととは少々ニュアンスが異なることにご注意ください。
 ゲームプレイの動画であれば、昔からテレビ番組でもたまに見られましたが、あくまでゲーム紹介のための短いものばかりでした。それがいわゆる“ゲーム実況”として大きく変容してきたのは、やはりゲームとパソコン、インターネットの発達と普及の結果にほかありません。
 すなわちゲームプレイを動画データとして簡単にパソコン等にとりこむことができるようになったこと。さらにはそれを個人でも簡単に配信できるようになったことが大きなポイントです。
 それまではデータの容量や技術、費用などの面で、個人がやるには非常にハードルが高いものでした。それが上に挙げたような理由で敷居が下がり、多くのプレイヤーが自分のプレイ動画を簡単にアップできるようになったのです。
 また、この流れと並行して、You Tubeやニコニコ、Ustreamといった動画サイトが人気を集め出したことも、ゲーム実況が増えた大きな要因のひとつです。ゲームは視聴者を集めるのに絶好のネタ。多くの配信者が集客性の高いネタを求め、ゲームを扱うようになっていきます。

 そしてインターネットならではの動きがここから生まれます。
 そのゲームのプレイ動画に対し、プレイヤーが自ら解説しながらプレイしたり、視聴者がリアルタイムでコメントをつけるようになっていきます。そこに実況というおもしろさが加わったわけです。しかも一方通行ではなくインタラクティブに。
 そうなると最初は普通にプレイヤーの攻略法の解説だったものが、娯楽性をいっそう高め、視聴者が実況するプレイヤーに対してツッコミを入れたり、アドバイスをしたりするようになります。
 一方で配信者はより人気を煽るため、普通の攻略動画ではなく、企画を重視していきます。たとえば超絶テクニックに挑戦したり、誰も知らないようなゲームを発掘してみたり、目隠しプレイとかもあったと記憶します。

 そういうカオスな時期を経て、ゲーム実況の世界も一周したといいますか、現在はまた王道的な攻略動画を中心に人気は安定しているようです。初期は個人の配信が多かったゲーム実況ですが、ここ数年でゲームメーカーが自ら番組や動画を配信するようになり、ゲーム実況の世界もずいぶん様変わりした印象です。

ゲーム実況の前に考えること

 軽くゲーム実況の歴史をひもといたところで、次にゲーム実況やゲーム動画をどうやって作るのか少しお話ししましょう。
 とはいえ、ただ作るだけであれば答えは簡単です。好きなゲームとパソコンを用意してプレイを撮影し、必要であれば編集し、好きなプラットフォームへアップロードすればOK。パソコンとゲーム機、場合によってはゲーム機のみでこの作業をすべて行うことができます。
 ただし、より多くの人に見てもらうとなると、もちろんそれだけではすみません。

・どんなゲームをプレイするのか?
・どういう企画内容でいくのか?
・キャストはどうするか?
・品質(画質)をどうやってあげるか?
・どんな告知をするのか?

など、さまざまな工夫をしなければ再生数は上がりません。

 また、個人ではなく、当社のように会社として携わるのであれば、さらに他のクリアすべき課題が発生します。
 それがゲームメーカーの許諾です。ゲーム動画の配信が始まったころから、この権利の問題は常について回る問題でした。極端なことをいえばすべての個人配信者はゲームメーカーに対して許諾を得る必要があるでしょうが、ゲームの宣伝にもなるという効果もあることから、ある程度黙認されてきたのが現状のようです。
 このあたりのスタンスはメーカーによってもさまざまで、公式サイトにプレイ動画に関する規約を掲載しているメーカーもありますし、「PlayStation 4」では動画をアップロードできる機能「SHARE」が元からついており、SHAREに対応しているゲームはアップロード可能な場合が多いです。
 当社の場合は、そもそもメーカーのご依頼でゲーム実況や動画を制作することがほとんどですし、当たり前の話ですが必ず許諾や契約のもとに進めています。

ゲーム動画制作の流れ

 さて、上でも少し触れましたが、当社ではゲームメーカーの依頼を受けてゲーム動画を制作することがほとんどです。
 個人配信のゲーム実況でも絶大なる人気を誇るものが多い現在、ゲームメーカー公式といえども気は抜けません。いかにして他のゲーム実況と差別化できるかが重要ですが、そこで大きなアドバンテージになるのが“番組”です。
 これまでに書いてきたとおり、今ではゲームプレイの動画は企業個人関係なく手軽にできる時代です。
 ですが人気の演者を集めてゲームを紹介する番組を作るとなれば、そのハードルは一気に高くなります。人材だけでなく機材や場所なども必要ですし、個人で行うにはコスト的にも技術的にもかなり負担がかかるからです。
 もちろんコストを押さえたいのは企業も同じです。そこには予算というものがありますから、当社ではその予算と宣伝効果に見合う企画構成を検討します。

 全体的な流れとしては、以下のようになります。

①概略の打ち合わせ
 番組の意図・企画内容・放送日・予算などの概略を詰めていきます。
 最初から要望を固めることが難しい場合は、ある程度のイメージをお伝えいただければ、その内容・予算にそった企画を提案します。

②構成
 演者・放送媒体・放送時間・台本などをさらに詰め、見積もりを提出。
 例えば演者さんの場合、タレントや声優さんのほか、Youtuberやニコ生主のアサインもOK。ターゲット層にあった人、ゲームに詳しい人など企画に応じたキャスティングが可能です。

③台本完成
 演者決定後、番組の台本を各所に提出。
 企画意図が出演者にしっかり理解していただいているか、ここは重要です。必要とあれば、直接の説明はもちろん、事前にゲームをプレイしていただくことまで準備します。

④放送一週間前
 最終段階です。必要な機材や放送人員の手配、ロケハン、リハーサルなどを進めていきます。発売前や実装前のスマホゲームなどは、収録スタジオがテスト環境に合わないこともあるので注意が必要です。

⑤本番当日
 収録時は緊張の連続。思わぬトラブルが起こることもありますが、当社では年間150本以上の現場を経験しているスタッフがバックアップします。

おしまいに

 いかがでしたでしょうか。簡単ですが、今回はゲーム実況やゲーム動画について、当社の関わりを紹介させていただきました。
 こういった動画制作を扱う会社はたくさんありますが、当社でいえば、やはりゲームに特化していることが最大の特徴です。手前味噌にはなりますが、単にゲームが詳しいというだけでなく、ゲームのマニュアルや攻略本制作でのノウハウも活かし、他社にはできないゲームのキモを押さえた番組や動画制作をできるところが自慢です。

 当社ではこういったゲーム実況や番組以外にも、資料やデータベースとしての動画取り込み、プロモーションビデオやヘルプ動画の制作も可能です。それらはまた別の機会に。

QBIST制作の動画はこちらをご覧ください!

● 動画・ゲーム実況・生放送
https://www.qbist.co.jp/works/movie.html

● GameLifeチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/gamelife

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