一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会（CESA）が主催する、日本最大級のゲームの祭典「東京ゲームショウ（以下TGS）」。今年は2019年以来、実に３年ぶりとなるリアル会場での開催となりました。
　会場は千葉県幕張メッセ、会期は9月15日（木）から9月18日（日）と、例年どおり前半２日はビジネスデイ、後半２日は一般デイという区分けでした。
　来場者数はコロナ禍の影響により例年よりも人数が制限されましたが、累計約14万人が来場し、大きな盛り上がりを見せました。
　当社キュービストもポールトゥウィン株式会社、PTWジャパン株式会社、株式会社CRESTとの４社合同によるポールトゥウィン・グループ（以下PTWグループ）として、TGSへ初出展を果たしました。今回はその模様をレポートしてみましょう。

ゲーム業界全体のサポートを体現したい

　今回、PTWグループによる出展先はビジネス来場者向けの「ビジネスソリューションエリア」で、ブースの広さは９m×９mというエリア内２番目に大きいものでした。
　ではそこでどういう出展をしたのか。その内容ですが、実はちょっと、いえ、かなり変わったものでした。

“展示をしない”出展！？

　今回のPTWグループの出展内容は、“展示をしない出展”というものでした。「何を言っているのだ？」という感じですが、実は今回「休足処フリースペース（充電・フリーWi-Fi機能完備）」と銘打ち、“休憩所”をTGSの会場内に提供したのです。これにはもちろんきちんとした背景があります。

　キュービストの母体でもあるPTWグループは全世界でゲーム業界を支援しており、TGSの出展ブースにおいても来場者・出展関係者をサポートしたいと考えました。業界全体をサポートする姿勢を、TGSにおいても体現しようというのが、今回のコンセプトでした。
　加えて、ゲームメーカーのように自社の作品やキャラクターでブースを彩ることは難しいため、ちょっと変わった内容での話題性をきっかけにPTWグループの認知やリードを拡大するという狙いもありました。また、休足処フリースペースを利用する際に名刺を頂戴するというリード獲得の仕掛けや、各社のサービスを紹介するフライヤーの配布、タブレットや映像の展示も行いました。

コンセプトは「祭りと和」

　ブースデザインはPTWグループのイメージカラーであるオレンジ色を基調に、「祭りと和」をテーマに“お祭りの楽しい雰囲気でゲーム業界全体を盛り上げる”というものにしました。
　お祭りならではのにぎやかな雰囲気で思わず立ち寄りたくなる空間を提供しつつ、​TGS全体でサイバーな雰囲気のブースが多い中、和の空間で差別化を図る目的もありました。実際この狙いは見事に的中し、他のブースとは一線を画した形で目立つことができました。

各社サービスの割引券が当たる「抽選会」

　ビジネスデイの2日間は、抽選会を行いました。そこでの景品も実に変わったもので、各社の提供サービスをおトクに発注できる「案件割引券」を提供させていただきました。また、オリジナルデザインが施されたドリンク＆冷却パックセットも参加賞としてプレゼントさせていただきました。

参考）当社プレスリリース（抽選会告知）
https://www.atpress.ne.jp/news/326187

一般デイも出展継続

　ビジネスソリューションエリアにおいて、大半の出展ブースはビジネスデイのみで撤収するのですが、当社合同出展ブースは一般デイも出展し続けました。ゲームが大好きな一般ユーザーの皆さんにも同様に「休足処フリースペース」を提供してこそ、業界全体を支援するといえますよね。もちろん個人のSNS発信などをトリガーに、話題性からの認知拡大を狙うという意図もありました。
　実際、ブースの利用状況は午後には常に満席状態で、Twitter上などでも「変わったブースがある！」「充電できる休憩所があって助かった！」といった声がありました。​
　また一般デイ限定で、ポールトゥウィンが広告キャンペーンで起用している人気イラストレーター「pomodorosa」さんのイラスト入りカードも配布しましたが、瞬く間に無くなるほどの人気でした。

合同出展各社のご紹介

　ここで合同出展した３社に関して簡単にご紹介いたします。各社とも様々な領域から、ゲーム業界を中心にエンタメ業界をサポートしています。

【ポールトゥウィン株式会社】​

https://www.ptw.inc/

　日本初のデバッグアウトソーシング専業会社として1994年の設立以来、6,000以上の家庭用ゲームソフト、10,000以上のモバイルコンテンツなどの品質向上をサポートしてきました。2022年には、グループ会社と合併し、サービス・プロダクトのリリース周辺の業務をトータルでサポートしています。​
　ゲームデバッグやカスタマーサポート、モニタリング（サーバー/ネットワーク監視）などゲーム業界向けサービスのほか、メタバース関連サービスなど、幅広いサービスを提供しています。​

【PTWジャパン株式会社】​

https://www.ptw.com/ja
https://entalize.co.jp/
※エンタライズ株式会社とPTWジャパン株式会社は2022年5月に合併しました。

　海外15ヶ国・35拠点に展開する「PTWインターナショナル」グループの窓⼝として2020年2⽉に設⽴しました。グループが持つ最先端のスタジオ設備と経験豊富なチームにより、国内外のクライアント様のゲーム・エンタメ市場のグローバル展開に必要な、多言語ローカライズ、音声収録、アート制作、カスタマーサポート等をワンストップでサポートしています。

【株式会社CREST】​

https://www.crest-inc.net/

　アニメーション、ゲーム、音楽、舞台、映画など、あらゆるコンテンツの企画・制作やコンテンツのグッズ商品化および販売までトータルプロデュースしています。企業から個人のクリエイターまで、国や文化、産業などあらゆる垣根を越えて、新しい世界設定を作り上げ、コンテンツをグローバルにパブリッシングしています。

気になる当日の反応は？

おかげさまの満席状態

　さて、奇抜な内容での合同出展でしたが一部前述した通り、結果としてはビジネスデイ、一般デイ共にかなり好評で、「休足処フリースペース」は４日間とも午後からはほぼ満席状態でした。幕張メッセ１〜８展示ホールというかなり広大な会場であったため、やはり来場者の多くは“足が疲れる”状態。休憩所として、また急な仕事対応のコワーキングスペースとしてかなり重宝されました。また、会場全体にはフリーWi-Fiがないため、フリーWi-Fiが使える点も好評でした。
　ブース来場者にはアンケートを実施しており、約90％の方に出展内容に関して高評価と回答していただけました。自由回答においても「充電器・フリーWi-Fiとても助かりました」「急な仕事対応が入り、作業スペースとしてとてもありがたかったです」といった言葉も多数確認でき、アンケートの結果からもかなり好評いただけたことが伺えました。

各メディアにも取りあげられました

　各メディアにおいても、サイバーなブースが並ぶ会場に突然現れた謎のオレンジ色の祭り風ブースに興味を持ってくださる方も多く、取材対応も複数ありました。
参考）４Gamer様記事
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20220917048/

オペレーションを振り返ってみた

準備について

　とても好評に終わった今回の出展でしたが、もちろん準備はとても大変でした（苦笑）。正式に合同出展が決まったのは、実は出展申し込み直前の５月中旬くらいであったため、そこから当日までの約４ヶ月というかなりタイトなスケジュールで準備を始めました。
　しかも、今回キュービストはグループ各社意見の取り纏めを中心に全タスクの進行管理も担当しており、同時に展示物、フライヤーやノベルティなど出展に係る多くのクリエイティブのデザイン・印刷なども担いました。
　といったように膨大なタスクではありましたが社内、各社の協力あって何とか会期当日を迎えることができました。

当日の運営について

　会期当日も引き続きキュービストが中心となってオペレーションを組みました。「休足処フリースペース」の管理がある関係上、展示会への出展運営というより、もはや飲食店の運営に近いものがありました。
　単純に休憩所、コワーキングスペースとしての利用だけでなく、ビジネスデイにおいては各社営業の招待客やご来場いただいた方との商談も「休足処フリースペース」で行いました。商談も含めた全利用者のタイムスケジュールを中心に全体を管理運営するというシビアなミッションでしたので、特に大きな問題も無く無事に会期を終えることができ心底ホッとしました。またコンパニオンの皆さんもノベルティの配布や、「休足処フリースペース」への案内などを中心に、ブースに華を添え活躍してくれました。

グループ会社による単独出展も

　実は、合同出展以外にもCRESTが一般ブース、ポールトゥウィンがVR会場に別途単独で出展していました。ぜひ下記より詳細をご確認ください。
 
参考）プレスリリース（CREST一般ブース）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000183.000051825.html”
参考）プレスリリース（PTWグループ出展、CREST一般ブース、VR出展紹介）
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000085034.html”


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　いかがでしたでしょうか。キュービストとしては、初出展にしてとても奇抜な内容でのTGSへの合同出展となり正直かなり不安もありました。しかし、結果はとても好評で、PTWグループのゲーム業界を支援するという目的は果たせたのではないかと思っております。そして、一風変わった出展内容でPTWグループおよび当社への認知も拡大できたのではないかと思います。
　今後もゲーム業界を中心にさらに多くの方をPTWグループ一丸となってサポートして参りますので、PTWグループをどうぞよろしくお願いいたします。
　たくさんの方のご来場、本当にありがとうございました！