ノベルティとは? 〜その活用法から制作の裏側まで〜

2022.06.30

 ゲームやアニメが好きな皆さんのなかには、その作品のグッズをお持ちの方も多いでしょう。かくいう筆者も自宅のショーケースにはアクリルスタンドやフィギュアがところ狭しと並んでいます。ただし、当たり前のことですが、グッズは基本的に有料で販売されています。たくさん集めるにはどうしてもお金がかかってしまいますよね。そこで狙い目なのが「ノベルティ」です。
 ノベルティとは、ブランドや商品を宣伝するために企業が無料で配布するグッズのこと。お金を使わずに手に入れられるものであり、逆にいうとお金で買えないものでもあるので、ファンとしては是が非でもゲットしたい代物でしょう(ただし転売はやめましょう!)。
 そんなノベルティですが、できあがるまでの過程に関してはご存知ない方も多いかもしれません。当社はゲームメーカーと製造会社との間に立つ、いわゆる代理店としての機能を持つ会社ですので、ゲームやアニメ関連のノベルティ制作を数多く手がけています。そこで、今回は代理店という当社の立場から、ノベルティの制作過程やその裏側についてご紹介させていただきます。

ノベルティの用途とは?

 作り方の話の前段として、まずはノベルティの用途について触れておきましょう。
 当たり前ですが、そもそもノベルティは使い道があって作るものであり、ただなんとなく作ってみる……なんてことはありません! ノベルティの代表的な使い方としては、以下のようなものがあります。

リアルイベント会場の手土産に

 リアルイベントの会場でノベルティを配布することで、イベント自体を盛り上げたり、会場まで足を運んでくださった方々へ感謝を伝えたりすることができます。また、事前に番組やSNSなどで配布情報を発信することで集客力アップに繋げるという効果も。
 リアルイベントの例としては「東京ゲームショウ」や「コミックマーケット」のような展示会・即売会のほか、メーカーが独自に開催したり、ブランドやコンテンツ単体で開催するイベントなどがあります。

 

SNSキャンペーンのインセンティブとして

 今ではプロモーション手段として定番となったSNSキャンペーン。参加してくれた方に抽選で賞品をプレゼントするというものですが、その賞品としてノベルティを採用することで、よりコンテンツへの関心が高いユーザーにリーチすることが可能です。
 余談ですが、当社ではキャンペーン運用業務も行なっており、ノベルティ制作からキャンペーン運用までワンストップで対応しています。

インパクト大! ピールオフ広告で屋外掲出

 「ピールオフ広告」とは特定のスポットにグッズやサンプル品を置いておき、誰でも持ち帰ることができるという体験型広告のこと。一般的には街頭の広告ポスターの上に貼付する形でノベルティを配ることが多いです。
 不特定多数の目に触れる分、話題性も大きく、近年プロモーション手法として注目を集めています。最近では2022年4月14日にリリースされたNetEase Games提供のスマホゲーム『ロード・オブ・ザ・リング:戦いの幕開け』のピールオフ広告として、陣営カードが配布されていました。(参照:「スマホゲーム「ロード・オブ・ザ・リング:戦いの幕開け」がリリース!新宿駅でピールオフ広告を実施」 SPACE MEDIA)

 これらのほかにもノベルティを必要とするケースはたくさんありますが、その最大の特徴は、「ノベルティは手段である」ということです。ノベルティは販売物ではないので、会社の売上に直結するものではありません。しかし無料で配布することで、宣伝効果やユーザーへの還元といった、その先の目的へと繋げることができます。いわばノベルティとは「未来への投資」なのです。
 

ノベルティが完成するまで

 前段が長くなってしまいましたが、ここからはノベルティ制作の流れを順番に見ていきましょう。なお、実際のところはケースバイケースですので、あくまでもイメージとしてご理解ください。

① 作るノベルティを決める

 当社のケースでは、すでに立案済みの企画をメーカーから相談されることが多いです。具体的に作りたいものが決まっていることもあれば、予算だけ決まっていてアイテムの提案からお願いされる場合など、その相談内容はさまざま。そのため、まずは用途や予算、納期、ターゲットといった与件をしっかりと整理したうえで、作るノベルティを決めていきます。
 ときには当社からメーカーに対し、「今度開催するイベント用にこんなノベルティを作りませんか?」といった形で企画提案させてもらうこともあります。

② 仕入れ先を選定する

 作るものが決まったら(もしくは絞れたら)、仕入れ先=発注する製造会社を選定します。相見積を取りつつ、価格帯や品質、納期、実績などから総合的に判断するのですが、ここが一筋縄ではいきません。
 というのも、アイテムによって製造可能な会社は違いますし、必ずしも当社でお付き合いのある会社が対応しているとはかぎりません。例えばこの段階で3つのアイテムから絞り切れていないとしたら、3つのアイテムそれぞれの仕入れ先を相見積のために複数社探し、各社と個別に商談を進めなければならないのです。
 こうした業務は煩雑ですから、メーカーの内部だけで完結させるにはさすがに骨が折れます。だからこそ当社のような代理店業務を実行できる部隊が必要となってくるわけです。

③ 契約の締結

 仕入れ先が決まれば、制作費をメーカーへ提示して合意をいただきます。すんなり合意していただければそのまま契約を締結し、合意いただけなかった場合は、協議のうえで納得してもらうか、あるいは①や②の工程へ戻って作業の繰り返しとなります。時間がない場合は最悪そのまま失注してしまうことも……。
 そのためメーカーから合意の返事をいただき、正式に契約を結ぶまでは気が抜けないのですが、合意をいただければ晴れて制作スタートとなります。

④ ノベルティをデザインする

 ノベルティ制作において、欠かすことのできない重要な要素のひとつがデザインです。
 たまにあることですが、好きな作品の公式グッズが“わかってない”デザインだとガッカリしますよね。その点、当社では社内のディレクターとデザイナーがその作品のことを理解したうえで制作に臨みますし、何よりスタッフ自身がゲームやアニメ好きなので、自分がもらって嬉しくないものは作りません。こうしたファン目線でのものづくりも当社の強みです。

⑤ 校正サンプルを確認する

 メーカーのデザイン監修を経て、いよいよノベルティの製造へと移ります。といってもいきなり完成品を作るわけではなく、まずは校正用のサンプル品を作成し、色味や造形といった仕上がりを確認します。
 特に色味に関しては、一発で想定どおりの仕上がりになることはほとんどありません。校正サンプルを確認し細かな調整を加えることで、ようやく自信を持ってファンの皆さんにお見せできるノベルティが完成するのです。

⑥ 納品、そしてアフターフォロー

 校正作業を終えると、あとは必要な数量を量産し納品するのみとなります。当社ではメーカー指定の場所へ納品する以外に、そのままキャンペーン当選者の方へ発送することもありますが、いずれにしても完成したノベルティを必要な場所へお届けすることで、ミッションはひとまず終了となります。
 「ひとまず」というのは、配送中の破損や不良品の混入など、どれだけ気をつけていたとしても100%トラブルが発生しないとはかぎらないからです。そうした不測の事態に対するアフターフォローもきっちりこなしてこそ本当のミッション完了となり、当社の責務を果たしたといえるでしょう。

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 普段何気なく目にしているノベルティですが、実はその一つひとつに工夫や苦労がこっそり隠されています。ファンの皆さんに喜んでいただければ、第2弾、第3弾を作るきっかけにもなりますので、よいノベルティを見つけた際は、ぜひ友人との会話やSNSでどんどん発信してくださいね!

 ……ところで、ノベルティといっても人気の高いアクリル製品から普段使いのしやすい縫製品、さらには作中のアイテムをリアルに再現した一点物まで多種多様なグッズがありますよね。当社でもたくさんのノベルティを作ってきましたが、事例の紹介についてはまた別の機会に。

●ノベルティ制作をご検討の際は、以下の問い合わせフォームよりお気軽にご連絡くださいませ。
→キュービスト問い合わせフォーム

■関連リンク

・制作実績 ゲーム関連グッズ
https://www.qbist.co.jp/works/goods.html

・QBISTのゲーム関連商品制作
https://www.qbist.co.jp/service/products.html

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