シネアドとは? 〜映画館プロモーションについて〜

 突然ですが、「シネアド」ってご存知ですか?
 広告物の制作をいろいろと手掛けている当社ですから、もちろん動画にも対応しています。しかし、なかには「こういうものもやっているんですね」と驚かれることもしばしば。今回はそんななかから映画産業ならではの広告媒体、「シネアド」について取りあげてみたいと思います。

 

シネアドとは?

 そもそもシネアドとは、ということになるのですが、これは「シネマ・アドバタイジング」を略した用語です。早い話が、映画本編の前に流れるCM広告のことです。
 シネアドは世界で最も記憶に残る広告といわれていますが、それは来場者が席についてから映像がスタートするため、どの映像メディアでもほぼ達成できない視聴率100%に近づく訴求力が可能だからです。

 しかし、ご存知のように2020年初頭に新型コロナが発生。一時期は映画館自体が閉鎖するなど、映画産業も苦しい状況を余儀なくされていました。
 しかし感染防止と経済活動を両立すべく映画業界でもさまざまな検討がなされ、昨年あたりからは公開延期となった作品が順次公開されるなどの好材料を背景に、映画館にも人手が戻ってきています。とりわけ第2波が収束した頃、2020年10月に公開された『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』が空前の大ヒットを記録し、大きな原動力になったことはいうまでもありません。

 

シネアドのメリット

 先にシネアドが視聴率100%に近いため、世界で最も記憶に残る広告だと紹介しましたが、メリットについてもう少し詳しくみてみましょう。

観客すべてに見てもらうことができる

 繰り返しになりますが、映画を観にきている観客全員がシネアドの視聴者になります。インターネットの動画広告はスキップされることもありますが、シネアドでは基本的にほぼ全員がスクリーンに集中するしかない環境があります。他の動画広告のようにスキップをされることもなく、最後まで集中して見てもらうことができる、これが最大のメリットといえるでしょう。

記憶や印象に残りやすい

 ただ見てもらうだけではありません。シネコンなどでは巨大なスクリーンやすぐれた音響、照明を活用して、高音質・高画質のシネアドが可能で、より印象的なシネアドにすることができます。
 しかもそういった技術面だけではなく、映画本編に対する高揚感が高まっているタイミングで見てもらえるため、より深く印象に残りやすくなります。
 暗転した独特の雰囲気、本編への期待感、映画館でしか見られないといった満足感……それらの要素はシネアドならではの効果といえるでしょう。そのため広告が流れること自体に悪い印象を持たれにくくなり、高いブランディング効果が期待できるというわけです。

ターゲティングがしやすい

 シネアドは上映される本編の属性を考慮することで、視聴者の属性に合わせたターゲティングをすることが非常に容易になります。客層がファミリー中心だったりカップル中心だったりという傾向が掴みやすく、非常に効率よいものになります。
 また、映画館の場所や地域を限定すれば、エリアマーケティングとしても展開することができます。

コストパフォーマンスに優れている

 シネアドにかかる費用は、上映時間や上映する映画館の数、上映パターンなどによって変動します。ただし、その上映館や作品は自由に指定できますし、1劇場や1作品からでも可能なため、目的や効果をきちんと設計して出稿すれば、非常に効率よく行うことができます。
 たとえば全国展開したいけれども、最初は「5大都市のみ」とか「県庁所在地のみ」に絞って様子を見たい、という方法もありです。
 

シネアド+αの展開でより効果をあげる

 いいこと尽くめのように思われるシネアドですが、実はひとつ弱点があります。インターネットでの動画広告とは違い、すぐに検索したり、リンク先をクリックしたりというコンバージョンにつなげることができません。動画内で検索ワードやアドレス、電話番号などを表示しても、本編上映直前はスマホの電源を切っていることが普通だからです。
 そのため観客が次のアクションにつなげるための導線設計を行うことが重要になります。映画館におけるプロモーションはシネアドだけではなく、そのほかの施策をミックスさせることで、より大きな効果を期待することができるのです。

リーフレットやノベルティのサンプリング

 チケット購入やスクリーンへの入場時などにリーフレット、試供品などを配布します。館内で映画館スタッフが直接手渡ししますから、観客もそれほど抵抗なく受け取ってもらえるのがメリットです。

ポスター、リーフレットの設置

 映画館のロビースペースにリーフレットやポスターを設置します。映画の開始を待つ来場者に対して訴求が可能で、シネアドとの同時展開により相乗効果が期待できます。

ロビーを使ったディスプレイやPRブース

 タッチ&トライや商品ディスプレイなど映画館ロビーをPRの場として展開します。映画を待つ人々の興味は自然とPRブースに向かいます。スタッフを用意して来場者に直接サンプリングすることも可能です。

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 いかがでしたでしょうか? マスメディアとはまたひと味異なるシネアドの世界。コンテンツによっては導線作りをしっかりしておく必要はありますが、高い効果やコストパフォーマンスはやはり魅力。興味がある方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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