駆け出しイラストレーターのための自己プロデュース術 ~仕事を取るための基本の基 その①~

 フリーランスのイラストレーターとして仕事を始めようと考えたとき、イラストの腕を磨くことはもちろんですが、どうやって仕事を取ってくるかも重要な問題です。
 もともとゲーム会社などに勤めていて伝手があれば話は別ですが、実際にはそうでない方のほうが多いかと思います。
 そこで今回から2回にわたって、イラストレーターとして仕事を取るために、効果的な売り込み方についてまとめてみます。まずは「SNSの使い方」、「ポートフォリオのまとめ方」についてご紹介しましょう。


 

SNSの使い方

 まずは自分を世間に知ってもらう場が必要です。もっとも手軽で効果的なのがやはりSNSでしょう。ただ、アカウントの運用にあたっていくつかポイントがありますので、気をつけてみるとより効果的です。

 SNSの使い方についてはこちらの記事「SNSの上手な使い方」もご参考にしていただき、本稿ではアカウントの運用について紹介いたします。

①名前に気をつける

 SNSでの名前をつけるにあたっては、基本的にイラストレーターとして活動する際のペンネームをそのまま使いましょう。本名やペンネーム、アカウント名を混在して使うのは、将来的に混乱のもとになります。

 ではペンネームを作る際にはどういう点に気をつければよいでしょう。
 まず注意したいのは、ほかのイラストレーターとしっかり差別化できる名前にすること。例えばペンネームを「キュービスト」と設定したとします。この名前で検索すると、トップには当社の企業ページが出ます。同様にTwitterでアカウント検索すると、多くの同名アカウントがヒットします。これではせっかくデビューしても名前が埋もれてしまいますので、独自の名前を検討することをおすすめします。

 もうひとつ気をつけたいのは、仕事の幅を狭めるようなペンネームにしないことです。
 人に不快なイメージを与えるようなもの、公序良俗に反するようなものはもちろんですが、宗教や政治に関連したりイメージさせるものも要注意。これらは人によって思想や価値観が大きく異なりますし、非常にデリケートな要素を含んでいます。SNSやゲームは基本的に世界共通のメディアともいえます。自分だけの感覚でネーミングすると、思わぬところからクレームがきたり、大きなトラブルを招く危険があります。

②攻撃的な投稿を避ける

 ここでいうSNSアカウントは「イラストレーターとしての自分」を世の中に発信する場です。そのためイラストレーターとしての価値を高める投稿を意識することが大切です。

 ペンネーム同様、投稿についても公序良俗に反することだけでなく、人を不快にさせる内容、たとえば差別的な発言や攻撃的な発言は避けましょう。また、特定の思想や政治、ニュースへのコメント、意見の発信にはマイナスなイメージを持つ人もいますので、可能なかぎり避けるのが無難でしょう。

③イラスト関連以外の投稿をしすぎない

 上とも関連しますが、特に攻撃的な投稿でなくとも、イラストに関連しない話題ばかりというのも困りものです。気軽に投稿できるのがSNSの大きな長所のひとつですし、売れっ子になればまた話は別ですが、まずはイラストレーターとしての自分を見せる場として運用していきましょう。

 ちなみにイラストレーターにかぎりませんが、フォロワー数が増えるとあの手この手で個人情報を抜き出そうとする悪意あるユーザーへの対策も必要になってきます。彼らにとってふとした日常の発信が、個人特定の大きなヒントになってしまうので、くれぐれも注意したいところです。

④作家仲間を作る

 SNS上で作家仲間を増やし、相互に作品を共有しあうのは、露出を増やすうえでとても効果的です。特に自分と似たテイスト、ジャンルに強みを持つ作家であれば、そちらのファンが自分のファンになってくれることも期待できます。
 なお、フォロワー数が増えるのは嬉しいことではありますが、SNSのフォロワー数=イラストレーターとしての価値ではないので、あくまで露出を増やす手段、目安として割り切るぐらいでいいでしょう。
 

ポートフォリオのまとめかた

 SNSで相手に自分というイラストレーターを認識してもらったら、次はより詳しく自分のイラストを知ってもらいたいものです。その際に必要なのがポートフォリオです。
 簡単にいうと、ポートフォリオは作品をまとめたイメージ集ですが、ここで気をつけていただきたいのは、ただ作品を並べただけでは十分に自身の魅力を伝えることができないということ。少なくとも下記の情報を盛り込みましょう。

①完成した作品を載せる

 ポートフォリオには必ず完成した作品を載せましょう。当たり前ですが、ラフ状態で納品することはありませんので、下手をすると仕上げまで制作できないと判断されかねません。

②相手が何を求めているのか考える

 特に見てほしい、自信を持っている作品を掲載することは効果的です。ただし、相手ありきだということを忘れてはいけません。例えば萌え系美少女コンテンツが売りのゲーム会社に、クリーチャーイラストを見せてもおそらく刺さりません。
 相手が求めているであろうものをある程度予想して、自分の何を見せるかを一度考えてみるといいかと思います。

③どうやって、どれくらいで描いたか伝える

 仕事によっては使用するツールが限定されるケースがあります。使用可能なツールを明記しておきましょう。
 また、制作にかけた時間も重要な情報です。記載する単位は「時間」だと作業工数が判断しやすいです。合わせて各工程の時間も併記すればより効果的です。

④仕事の実績を載せる

 過去の仕事実績はぜひ載せましょう。プロとして仕事をしたことがあるというのはとても重要な情報です。発注者が一番避けなければならないのは、納期までに求めるクオリティのイラストが仕上がらないことです。過去にどのような経験をしているのか、仕事実績はその判断材料になります。

※ただし、掲載前には、発注元のクライアントに実績公開してもよいか、必ず確認を取りましょう!
 

次回へ続く

 というわけで、『駆け出しイラストレーターのための自己プロデュース術 ~仕事を取るための基本の基』、その1回目として、「SNSの使い方」、「ポートフォリのまとめ方」について解説しました。
 次回はマッチングサービスやイラスト制作会社について紹介する予定です。どうぞご期待ください。
 

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