Twitterを利用されている企業も多いと思いますが、その担当者様に質問です。
これまでフォロワーの内訳や質を意識したことはあるでしょうか?
このフォロワーさんはフォロワー数が多いから、単純に「拡散力がある」、「人気コンテンツだ」と信じていないでしょうか?
もちろんそれもひとつの指標ではありますが、実はそのフォロワー数がまったく当てにならない場合もあるのです。今回は正しいフォロワーの見方についてご紹介させていただきます。
まずは、なぜフォロワーについて知る必要があるのかを理解しましょう。
それは施策企画時の目標値の誤りや、ペルソナ設定ミスをなくすためにあります。また、社外のインフルエンサーを選定する際に、フォロワー数のみを見て実際の効果がそぐわないといったミスも減らすことができます。
フォロワー数だけを根拠に施策目標を決定することは、極端な言い方をすれば、「日本の人口は約1億2700万人だから、この製品は日本で売れば1億2700万個売れる可能性がある」というぐらい無茶な理屈になります。
言うまでもなく、実際には性別や年齢、趣味や嗜好など多くのファクターが関係しますから、それらを無視してフォロワー数だけを参考にするのは、かなり危険な行為といえるでしょう。
なんとなくフォローしてくれているだけなのか、その(企業や商品、サービスなどの)アカウントのファンだからフォローしてくれているのか、その点を見極めることが重要です。あくまでファンのための施策を考え、実行することが効果の最大化につながります。
それでは、数多くのフォロワーから、ファンをどうやって抽出できるのでしょうか。
まず直近で活動のあるアカウントを『アクティブアカウント』として抽出します。このとき鍵アカウントは除外します。
次にTwitter上の懸賞キャンペーンを目的とするアカウントを削除します。懸賞目的のアカウントに関しては、キャンペーンの拡散等に参加する可能性は高いものの、ファンとしての質は安定しておらず、ノイズになりうるからです。本当のファンをベースとした施策を考える際には除外すべきでしょう。
最後に投稿数自体が少ないアカウントを削除します。これにより抽出したアカウントを『ファンアカウント』と定義しましょう。
※上記はQBISTのフォロワー情報です。
当社QBISTのフォロワーで試してみると、アクティブファンは全フォロワーの25%となりました。これを多いとみるか少ないとみるかは判断の分かれるところですが、アカウントによってはアクティブファンが10%以下という企業も少なくないので、割合としてはよいほうでしょう。
ちなみにアクティブファンがフォロワー数の10%以下になると、何らかの施策を打った場合、反応してくれるユーザーは想定の1割に満たない可能性もあるということで、これだけでも、かなり重要な情報といえるでしょう。
アクティブファンを知るうえで、「活動状況」や「投稿種別」は大きな材料ですが、「使用言語」についても要チェックです。
特に注意したいのが、アクティブファンのなかに日本語以外の言語が大半を占めている場合です。というのも以前からTwitterにはフォロワーが取引されているという悩ましい問題があり、特に安価で売買できる海外アカウントが、その中心となっているからです。
もし自社アカウントに、コンテンツともトレンドとも関係ない状態で海外言語フォロワーが急増している場合は要注意です。また、その状況は外部からも閲覧されているので、ブランドイメージの低下にもつながってきます。
アクティブファンを抽出したあとは、そのユーザーデータを活用していきます。基本的には以下のようなものがあります。
アクティブファンの投稿からファンがTwitterを使用している時間を活動時間として集計します。これによりTwitter投稿時間の最適化及び、ある程度のユーザー属性を確認することができます。
各ファンのフォロワー数を取得し、分布を確認します。フォロワー分布が少ないとファン同士の交流が少なく、コミュニティ形成に問題がある傾向になりがちです。
アクティブファンの投稿内容から、「一般名詞」、「固有名詞」のみを取得し、普段どのような投稿をしているかを確認します。ユーザーの嗜好や趣味、属性の取得が可能です。
アクティブファンの自己紹介文から「3.投稿内容」と同様に名詞のみを取得します。投稿内容が、ユーザーの“今のワード”を取得するのに対し、自己紹介文では、ユーザーの“基礎のワード”を取得できます。
Twitterは大きな拡散を生み、新規ユーザーの取り込みや既存ユーザーの成長を見込むために活用できるツールです。しかし、そのツール自体をうまく活用できなければ、費用や手間がかかるだけの存在となってしまいます。しっかりとフォロワー、ファンを把握したうえでTwitter施策を行うことが重要といえるでしょう。
最後に蛇足となりますが、今回、当社のアカウントで説明しましたが、それらはTwitterで一般に公開されている情報をもとにしたものです。つまり一般公開されているかぎり、多少の技術と知識があれば、どのようなアカウントについても上記のような情報を取得することが可能というわけです。
そのためTwitter上でイレギュラーな動きがあった場合、自社が対応する前に拡散し、最悪、ブランドの失墜につながらないともかぎりません。そのようなトラブルにも迅速に対応できるようアカウント管理はしっかり定期的に行いましょう。
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