新型コロナウィルスの影響でテレワークが定着し、それに合わせて増えているのがPC等を用いたオンライン会議です。自宅など離れたところから画面を通して会議ができるのはたいへん便利ですが、やはり実際の会議とは違いますから、慣れるまではいろいろ失敗もあるのではないでしょうか。
また、オンライン会議自体が急速に広まったことで、まだルールやマナーが完全に定着していない部分もあり、とまどう場面もあるかと思います。
そこで今回は、オンライン会議で恥をかかないためのマナーとテクニックをまとめてみました。オンライン会議が普及する中で、それらも少しずつ変化していくとは思いますが、まずは現時点で知っておきたいポイントを紹介してみましょう。
【オンライン会議/オンラインミーティング】
もっとも広義の名称で、現状ではもっとも無難な呼び方。
【Web会議】
PC上のソフトウェアやブラウザを使い、サーバーを介して行うもの。個々の端末でも使える便利さ、導入に際しての低コストや手軽さが特徴。
【テレビ会議/ビデオ会議】
専用のモニター・カメラ・音声機材を使い、サーバーを介さずダイレクトにつなげるもの。専用機材を使うのでコストがかかり、機材の場所で会議の場所が限定されるが、高画質・高音質は期待できる。
【テレカン】
テレカンファレンス(teleconference)=遠隔会議、またはテレフォンカンファレンス(Telephone conference)=電話会議の略称。オンラインで行うイベントでの大規模会議に用いられることが多い。
【ウェビナー】
ウェブ・セミナー(Web Seminar)の略で、文字どおりオンラインで行うセミナーのこと。
・ひげ、寝癖など最低限の身だしなみをチェック
・在宅とはいえカジュアル過ぎない服装で
さて、本題ですが、まずは身だしなみについて。会社同士での会議であれば気にすることもないでしょうが、気になるのは自宅からの場合でしょう。結論からいうと、在宅でオンライン会議に参加する場合は、服装や身だしなみが多少カジュアルになっても問題ありません。といっても基本的にはビジネスの場ですから、相手に不快に思われない程度には身ぎれいにしておくことが大事です。
オンライン会議でのマナーというと特別な感じがしますが、服装などは一般常識の範疇で考えてかまいません。寝グセのままだとかパジャマのままだとかはさすがに論外なので、相手に悪い印象を与えないよう注意しましょう。
・カメラの角度や距離は事前にチェック
・照明は明るく
・逆光にならないように
・背景の映り込みに注意(バーチャル背景の活用)
・静かな環境で(発言時以外はマイクをミュートにする)
こちらも自宅で行う場合はもちろん、会社であっても注意したいポイントがいくつかあります。まずやっておきたいのは、事前にカメラを立ち上げて、自分がどのように映るか確認しておくこと。
基本的には自分の表情がちゃんと伝わる大きさと明るさを保てばOKです。いわゆるバストアップ、証明写真ぐらいのバランスで胸から上が画面に収まるぐらいが基本。照明も明るくし、逆光にならないよう注意してください。
自宅であれば、背景に家族が映り込んだり、生活感が出過ぎないよう、セッティングの場所にも気をつけましょう。壁が背になるような位置取りが理想ですが、難しい場合は、ソフトによってヴァーチャル背景で処理できるものもあるので、それを利用する手もあります。
また、家族の会話や電話の音など、生活音も意外に拾いがち。これは自分の発言するとき以外はミュートにすることである程度、回避できます。
実際にオンラインで会議に参加すると、やはり実際に対面で会議する場合とは、かなり印象が異なることが実感できると思います。その原因は大きく二つあります。
・画面を通すことで、話す側の熱量や感情が伝わりにくい
・物理的にわずかながらタイムラグが出る
これらを頭に入れておかないと、意思の疎通がうまくできていないような感覚にとらわれ、なんとなくモヤモヤしたまま終わってしまいがちです。そんな結果を避けるため、以下のようなことに気をつけて会話するとよいでしょう。
・カメラ目線で話す
・いつもよりハッキリゆっくりと話す
・相づちはできるだけ控え、うなづく等の動作で伝える
・人の発言に自分の発言をかぶせない
・ウインドウなどを調整する
オンライン会議では通信環境やマイク、カメラの性能は各自バラバラのことも多いため、普段の調子で会話すると聞き取りにくかったり、相手が話し終わらないうちに話してしまうことも多々あります。特に同時に数人が話すと、誰が何を話しているのかまったくわからなくなることも。
そんな状況を避けるため、基本的にはいつもの会議やミーティング以上にメリハリをつけ、カメラに向かってしっかりゆっくり話すのが理想的です。
話を聞いている間の態度も注意が必要です。先ほども触れましたが、よけいな音を入れないために発言時以外はマイクをミュートにするとよいですし、合いの手や相づちは入れず、うなずくなどの動作で表現するのも効果的です。ただし、ミュートのまま話してしまう人もたまに見かけるのでご注意を。
話している間だけでなく、聞いている間の目線も意外に重要です。画面の相手を見ると、向こうからはよそ見をしているようにも見られる可能性があるので、ここでもカメラを見るようにするのがおすすめ。しっかりと聞いているという熱が伝わります。
相手の画面をどうしても見てしまうという人は、ウインドウをカメラにできるだけ近づけたりするなど、ソフトで調整できる場合もありますので試してみてください。
以上、簡単ですが、オンライン会議におけるマナーとテクニックでした。新型コロナウイルスの影響で一気に広まったオンライン会議ですが、とりあえず使い始めた人が多いせいか、なかなかマナーまでは定着していません。別に仕事でなくても気軽に使えるものですから、友だちや家族でもいろいろ試してみてはいかがでしょう。
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