最新スパムメール事情〜フィッシング詐欺に注意! その2〜

 働き方改革や新型コロナウイルスの影響によって、在宅勤務が急速に広まる昨今、ますます力を入れて取り組まねばならないのが情報セキュリティです。
 特に気をつけたいのはスパムメールの類。在宅勤務が増えているうえ、「マスク配布」や「10万円給付金」のニュースもあるため、より個人をターゲットにしたフィッシング詐欺が増えているようです。在宅では会社ほどセキュリティーも強くないでしょうし、すぐに相談する相手もいないことから、うっかり不審なメールを開けてしまい、ウイルス感染などのリスクも増しています。

 当ブログでも過去に、「フィッシング詐欺に注意!〜怪しいメールの見破り方〜」
という記事を掲載していますが、最近ではさらに詐欺メールも進化しているようです。以前は多少疑う意識があれば怪しさが感じられるものが大多数でしたが、近頃ではパッと見ただけでは騙されてしまいかねない巧妙なものが増えており、いっそうの警戒が必要になっていると言えるでしょう。
 今回はそのうちのいくつかを紹介させていただき、みなさまのセキュリティ意識を高める一助になればと思います。

■詐欺メール:その1

 まずご紹介したいのがこちらのメールです。

 大手銀行を騙るメールですが、本物のロゴを使うなど非常にそれらしいデザインになっています。しかし、先に紹介した「フィッシング詐欺に注意!〜怪しいメールの見破り方〜」の記事を参考にすると、気づく余地がいくつかあります。

●件名
 「一時的にこの口座を制限しますのお知らせ」。日本語が明らかに怪しいです。
●本文
 「ログイン方法は少し尋常ではないので~」という日本語表記。意味としては通じますが、いかにも機械翻訳のままという感じです。
 ちなみに本文最後には、ご丁寧に「インターネットを通じた犯罪(フィッシング詐欺やスパイウェア等)にご注意ください」とまで記されており、まったくもって悪い冗談です。

 ほかには見出しの部分が崩れて2行になっているのも気になります。このように怪しい個所はそこそこありますが、金融機関からのメールを普段あまり受け取らない人は、見た瞬間の印象だけでリンク先をクリックしてしまう可能性もあり、そういう点では危険なメールだといえるでしょう。

■詐欺メール:その2

 続いてはこちら。皆様ご存知の超巨大多国籍IT企業を騙るメールです。シンプルな文面ではありますが、雰囲気的には何となくそれらしいことが書かれています。この会社は広告用のダイレクトメールこそクールなデザインですが、事務的なメールになると、実際にこのような機械的な文面とデザインになったりしますので、それだけでは判断が難しいケースがあります。ここでの注意点は以下のとおりです。

●宛先
 画像ではぼかしていますが、なぜか複数の宛先が羅列しています。
●本文
 「異常は発生しますので〜」。全般的に機械翻訳的な文章ですが、それでもこの部分は完全に日本語としてアウトです。
 また、細かいところですが(画像では見にくいかもしれませんが)、二個所ほど画像が壊れて(?)表示されていません。

■詐欺メール:その3

 では最後にもう一通、ご紹介しましょう。

 こちらも超大手ネット通販サイトの注文確認メールを騙っており、全体的にかなり違和感のないレベルにまで作り込まれています。以前に掲載した記事「フィッシング詐欺に注意!〜怪しいメールの見破り方〜」
では、下記の4点が怪しいメールを見破るポイントだと説明しました。

① 差出人に不審な点はないか
② 件名に不審な点はないか
③ 宛先に不審な点はないか
④ リンク先に不審な点はないか

 しかし、このメールについては、それだけで真偽を見破ることは難しいように思います。
 しいて怪しい点を挙げるならば、なぜ注文の確認なのにいきなりキャンセル前提の確認をしているのか、ログインアイコンの「Login with Amazon」という表記に馴染みがない、といった点くらいでしょう。
 似たような商品を注文した直後や、日常的に多くの注文をしている人だと、瞞される可能性はかなり高いといえるでしょう。間違いなく自分はこんな商品を注文していないという自信があり、そのうえで全体を確認して、違和感に気づくかどうかにかかっています。

※ちなみに「Login with Amazon」という実際のサービスがあるのですが、ロゴのデザインはまったく異なります。

■おしまいに

 いかがだったでしょうか? ネットリテラシーに乏しい人はもちろん慣れている人であっても、いや、慣れているからこそ逆に引っかかってしまいかねない、悪質な詐欺メールの手口が増えています。どれだけ情報セキュリティ環境を整えても、結局は使う人の意識があってこそ。この記事が、少しでもみなさまの危機意識向上のお役に立てれば幸いです。

関連記事