ゴールデンウィーク特別企画というわけではありませんが、今回は少し趣向を変えまして、皆様ご存知の有名ゲーム会社、その社名の由来をいくつかご紹介いたしましょう。
ゲーム会社はエンターテインメントやIT技術に優れたイメージがありますし、海外の人にも訴える力が必要ですから、やはり外国語をベースにしたカタカナ表記のものがほとんど。普段、何気なく見ていても、よく考えるとまったく意味がわからないものも多いのではないでしょうか。
ちなみに当社名の「キュービスト/QBIST」ですが、これは立体主義者を意味するCUBISTをもとにした造語で、「ひとつの事象を多方面から見ていく人でありたい」という意味があります。また、QBISTのQは「より高い品質(クオリティ)」で、「より早く(クイック)皆様のもとにお届けする」とい基本方針を表す文字でもあります。
さて、それでは「ちょっと気になる社名の由来〜ゲーム会社編〜」、ごゆっくりお楽しみください。
※並びは「あいうえお順」
※「株式会社」「合同会社」等の表記は省略しておりますのでご了承ください。
会社の設立当時に流行していたパーソナルコンピュータに対抗して考案された「カプセルコンピュータ」の略称。
「カプセル」という名称は、自社のゲームソフトが”遊び”を詰め込んだカプセルであるという意味を持つとともに、人々に楽しんでもらうゲームコンテンツを、違法なコピー品・粗悪な模造品から硬い外殻で守り抜きたい、という想いが反映されています。
「ガンホー(GungHo)」は”熱烈な” “熱心な” “忠誠な”という意味の英語で、「任務を熱心に遂行する」「職務に非常に献身的な」という、会社の想いを表しています。
もともとは中国語の「工和」(work together=「協力してやっていこう!)を語源とし、それに感銘したアメリカ海兵隊が、日本語でいう「エイ・エイ・オー」といった感じで使い始めて広がったそうです。
「Six De”gree”s of Separations」という統計学・社会学の仮説から名付けられました。これは、「人は、自分の知り合いを6人以上たどっていくと、世界中の人とつながりを持っている」という仮説で、1967年に米国の心理学者スタンレー・ミルグラムが行ったスモールワールド実験によって広く知られるようになりました。
GREEという名前には、ネットワークやコミュニケーションに代表されるインターネットの「面白さ・便利さ・楽しさ」を新しく生み出していく存在でありたい、というメッセージが込められています。
コーエーとテクモが合併してできた社名。統合前の由来は次のとおりです。
コーエー
旧社名の「光栄」から。「光栄」には「光り栄える会社に」という願いが込められています。
テクモ
テクモの前社名「テーカン」は、さらにその前身である「帝国管財」に由来していますが、残念ながら「テクモ」については不明でした。ご存じの方がおられましたらご教示ください!
現在、公式には公表されていませんが、創設者3名のイニシャルから採られているという説が有力です。創業者の上月景正氏はかつて日本経済新聞のインタビューで「大波より小波をかぶる方がましだから」とも話しています。
創業者の馬場功淳氏が個人サイトとして運営してきた位置情報ゲームのパイオニア『コロニーな生活』を法人化する際、初心を忘れることがないように会社設立当時のサイト名「コロニーな生活☆PLUS」の愛称である「コロプラ」を略して社名としました。
スクウェアとエニックスが統合してできた社名。統合前の由来は次のとおりです。
エニックス
世界初の電子計算機の名前「ENIAC」と不死鳥を意味する「PHOENIX」を組み合わせた造語です。
スクウェア
ゴルフの構えである「スクウェアグリップ」と「スクウェア(人々が集まってくる広場)」から採られています。
スクウェアグリップは目標(問題)に対し、まっすぐ向かっていくという企業姿勢を表し、広場のスクウェアには、優秀なクリエイターが集まる開発現場という意味もあります。
スパイクとチュンソフトが統合してできた社名。統合前の由来は次のとおりです。
スパイク
不明。ご存じの方がおられましたらご教示ください!
チュンソフト
創業者の中村光一氏が高校時代に遊んでいた麻雀友だちから、中村の「中」と麻雀牌の「中」とかけて「チュン」と呼ばれていたことが由来です。
前身である「サービス ゲームス ジャパン株式会社」の「SERVICE」と「GAMES」という単語から、それぞれの頭2文字の“SE”と“GA”を結合して命名されました。エンタテイメントを通じて社会奉仕しようという企業理念が込められています。
「ソニー」は英語の「音=SONIC」の語源であるラテン語の「SONUS」と、「小さい」「坊や」を意味する『SONNY』に由来しています。「インタラクティブエンタテインメント」は文字どおり会社の中心事業であるネットワークと娯楽を表しています。
前身となる「太東洋行」、「太東貿易」から採られています。ちなみに「太東」とは「極東のユダヤ人」を意味しており、これは創業者がユダヤ系ロシア人だったことに由来しているそうです。
遺伝子の”DNA”とeコマースの”e”を組み合わせたものです。eコマースの新しい遺伝子を世の中に広めていく”DNA”でありたいと考えてつけられました。
社名のとおり「天に任せる」という意味です。三代目社長の山内溥氏は、かつて「運を天に任せる」という言葉から社名が生まれたのではと話しましたが、その前提として「与えられた仕事に全力に取り組む」ということを挙げ、そこから「人事を尽くして天命を待つ」という意味合いに定義したそうです。
バンダイとナムコが統合してできた社名。統合前の由来は次のとおりです。
バンダイ
旧社名の萬代屋から生まれた社名で、「萬代」とは兵法書「六韜」に登場する「萬代不易」から採られました。これは「永遠に変わらないこと」という意味で、「いつの世でも人びとの心を満たす商品を作り、やむことのない企業の発展を願う」という気持ちが込められています。
ナムコ
こちらも旧社名である「中村製作所」が由来です。中村製作所の英語表記「Nakamura Amusement Machine Manufacturing Company」の頭文字をとっています。
創業者である木谷高明氏が、ブロッコリー時代に企画した「熱風海陸ブシロード」が由来です。「熱風海陸ブシロード」はメディアミックス作品として送り出されましたが、諸般の事情で中断し、「ブシロードがいまだにアニメ化されていないことが心残りだ」という木谷氏の思いから命名されました。
前社名「イー・マキュリー」の時代に人気を集めたSNS「mixi」が由来です。ちなみに「mixi」は「mix=交流する」と「i=人」を組み合わせた造語です。
ファイブは「5つ星のソフトを作ろう」という意味ですが、同時にローマ数字の「V」にもかけており、次世代へのビジョン(VISION)、新たなるビジネスへ踏み出し “勝利する(VICTORY)”という意味が込められています。
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いかがでしたでしょうか。
由来を調べてみると、それぞれの会社の創業時の想いや理念のようなものが感じられて、なかなか興味深いものがありますね。取引先の社名の由来なども覚えておけば、雑談のときなどに話も弾みそうです。
残念ながら今回ご紹介できなかったものや、調べきれなかったものもありますので、また、次の機会があればご紹介したいと思います。
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