コミックマーケット96に行ってきた!

思わずシェアしたくなる話
2019.09.02

 今年も盛況のうちに幕を閉じた「コミックマーケット96」。一般からの認知度も高くなって久しく、テレビなどのメディアで取り上げられることも多くなりました。
 特に今年は来年の夏に開催される東京オリンピック・パラリンピックの影響で、例年とはまたひと味違うコミックマーケットになりそうだと事前から評判になっていました。
 そこで今回は、実際にコミックマーケット会場となる東京ビッグ・サイトへ行って、例年との変更点がどのような影響を与えているか、現地の空気を確かめてみました。

今回の変更点

 事前に告知があったように、今回のコミックマーケットでは従来と異なる大きな変更点がありました。主な変更点は以下の4点です。

① 入場料…………………有料化
② 一般ブース……………南展示棟の利用(東展示棟は不使用)
③ 企業ブース……………青海展示棟の利用
④ 開催期間………………4日間

 コミックーマーケットの肥大化に伴う会場キャパシティの問題は以前からありましたが、今回は来年に開催されるオリンピックの関係で東展示棟が使用できなくなり、それが会場のみならず、入場料や期間にも影響することになったようです。
 東展示棟が使えないことで、新設された南展示棟と企業ブース用に青海展示棟を使うことにはなりましたが、それでも一般サークルが出展できるスペースは大きく減ってしまいます。
 そこで期間を延長し、より多くのサークルを受け入れる体制を作りましたが、会場が増えたことと期間の延長によって経費がかさみ、有料化に踏み切ったという側面があるようです。
 一応、コミックマーケット98まではこの形で行うことが発表されており、2021年以降がどうなるかはまだ未定です。しかし膨大な参加者数への対策という意味では、今後も引き続き、となる可能性も大いにあるでしょう。

入場料の有料化

 従来、一般参加者は無料で会場に入ることができましたが、今回はリストバンド型の入場券を500円で買うというルールになりました。このルールには、当日販売分の入場券が売切れた段階で入場制限を解除するという但し書きがあり、参加者の入場タイミングを分散させる効果も期待されました。
 しかし残念ながら、この「当日販売分が売切れたら」という条件のファジーさが影響してか、入場券未購入の入場制限解除後組の方が、事前に並んでいた方よりも先に入ることができるという事態が起きてしまいました。待機時間と入場料のダブルで不公平になってしまったうえ、猛暑の中、熱中症で倒れた参加者も出たようで、次回以降に向け運用の再検討は急務でしょう。

南展示棟の利用

 東京オリンピックへの対応の一環で、今年の7月にオープンしたのが南展示棟です。当然コミックマーケットでも初めての利用となり注目が集まっていました。
 西展示棟のさらに先ということで、当初はその導線、移動距離が不安視されていましたが、結果的には杞憂に終わりました。確かに従来のように東展示棟を使っていた場合は移動距離が非常に長くなったでしょうが、西展示棟からの移動であればそれほどでもなく、また一階の通路には屋根があり、風通しもよいことからむしろ快適といっていいくらいでした。
 さらに南展示棟内は空調の効きがよく、伝説の「コミケ雲」とは無縁の環境であったことも補足しておきます。

青海展示棟へのアクセスは?

 今回は青海展示棟も使用するとのことで、気になるのは移動手段です。基本的にはりんかい線を使うのが楽ではありますが、両会場を結ぶ無料シャトルバスを使う手もあります。ただ、シャトルバスは運行する日としない日があるので、事前に東京ビッグサイトのサイトで確認する必要はありますし(コミックマーケット開催中は運行していました)、当然、こちらも行列待ちの覚悟は必要です。
 ちなみに今回はりんかい線で一駅ならば歩けないこともなかろうと、徒歩で移動してみました。

 道は大きく2ルートあります。一つは夢の大橋ルート。こちらは道幅が広く、道のりも一直線で歩きやすいです。
 途中に売店もあり、万が一の場合は補給が可能なのも助かります。

 

 

 

 

 

 そしてもう一つがあけみ橋ルート。実はこちらが東京ビッグサイトの公式ホームページにも掲載されている、いわば“推奨ルート”になるのですが、こちらは基本的に歩道なので狭いです。また、ところどころ日陰になってはいますが、涼を取るには至りません。
 加えて何カ所か交差点があり、炎天下の信号待ちは実際以上に体力を奪っていきます。あえてこちらのルートを選ぶ理由はないかなという印象です。しいていえば海沿いなので景色が若干よいくらいでしょうか。

 

 

 

 

 

 したがって徒歩であれば夢の大橋ルートがベターだと思われますが、気候の穏やかなときならいざ知らず、やはり猛暑のコミックマーケットでは、素直に電車かシャトルバスでの移動をオススメしておきます。

青海展示棟の利用

 当然のようにAB両ホールを貸し切るあたり、さすがコミックマーケットです。南展示棟同様に空調が効いていて快適でした。
 ただし、筆者が会場入りしたのはすでにグッズの売り切れが目立つ時間で、ブースによってはもう閉まっているところもありました。ここに収容ぎりぎりまで人が入ったとき、はたしてどれだけ空調の効果があったかは、残念ながら確認できていません。
 また、昨今の事件の影響でしょうか、入り口では持ち物検査がありました。煩雑にはなりますが、運営含む参加者全員の安全を確保するためにはやむを得ないところでしょう。

おしまいに

 ということで諸々と変更のあった今年の夏のコミックマーケット。実際にビッグサイトを訪ね、その影響について所感をまとめてみました。もちろん参加者の熱気は例年どおり常時最高潮でしたので、中身についてはよその体験記などを参考にしてください。

 全体的な印象としては、施設が新しいため空調がよかったこと、会場の分散や会期の延長などもあって、予想したよりは快適に楽しむことができました。ただ、有料化に関する入場規制の問題だけは、先述のとおり再検討が必要でしょう。
 仕組み的なところはもちろんですが、来場される方がお金を払うことで、「参加者」から「お客」に意識が変わってしまうと、「コミケは皆で作り上げるもの」という理念が置き去りになってしまうという懸念もあるようです。近年は外国人参加者が多くみられるように、観光としての側面も強くなっている中、どれだけこの理念が維持されるか、今後も注目していきたいと思います

 なお、来年は初めてのゴールデンウィーク開催となり(これもまた東京オリンピック・パラリンピックの影響です)、より来場者が増えることが予想され、また新たな混乱が起こる可能性もあります。運営側も事前の準備はもちろん進めていると思いますが、最後はコミックマーケットの精神に則り、参加者全員で乗り切ってほしいと願うばかりです。

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