年々増加しているSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の利用者ですが、それにともなって動画広告もずいぶん多くなったと思いませんか? FacebookにしてもTwitterにしても、当初は企業アカウントによるテキストと画像ぐらいでしたが、この数年で動画広告は飛躍的に増えた印象があります。
もちろんSNSが流行して、ユーザー数が増えているのが最大の理由ですが、多くの企業が動画広告に注目している理由はそれだけではありません。
そこで今回はSNSの動画広告について説明しつつ、当社で制作している動画広告についても紹介してみましょう。
まず単純に利用しているメディアが大きく変わってきていることが挙げられます。博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所が発表している「メディア定点調査2019」によると、10年前の2009年には、テレビやラジオ、雑誌、新聞といった従来のメディの利用時間は全体の70%強を占めていましたが、2019年では50%にまで減少しています。
その減少分を埋める形で伸びてきたのが、インターネット系のメディア、つまりパソコンやタブレット端末、携帯電話・スマートフォンです。2019年現在では、従来のテレビ等とインターネット系の利用比率はほぼ1:1となっています。
また、「メディア定点調査2019」には10代〜60代の年代別メディア利用状況も発表されていますが、それによると男性は40代、女性は30代までのほうが、従来のテレビ等よりインターネット系のメディアを見ている時間が多くなっています。
つまり、年齢層によっては、すでにインターネット系のメディアのほうがより多く視聴されているということになります。
インターネット系のメディアが伸びているのはわかりましたが、続いて同じ広告でも動画が選ばれている理由はなんでしょう?
これは言うまでもなく、テキストだけの広告、絵や写真(静止画像)のついた広告よりも、動いている広告が目にとまりやすいからです。
商品広告であればそれを使っているところ、ゲームであればプレイ映像を直接見せることができるので、商品の特徴や魅力、雰囲気をより伝えやすくなります。
「文字を読むのはどうも面倒で……」という人はいますが、「絵を見るのはどうも苦手で……」という話はあまり聞きません。広告を見ることのハードルも下げ、記憶にも残りやすい、これが動画広告の最大のメリットです。
続いてはそんな動画広告をどこに置けば効果的なのか、というところを見ていきましょう。これについては、株式会社マクロミルと株式会社デジタルインファクトが2017年に行った「動画広告のユーザー同行に関するアンケート調査」が参考になります。
これによると、ユーザーが目にする動画広告のうち、もっともその内容を覚えているのが、「ソーシャルメディアのタイムライン上に表示される動画広告」という結果が出ています。
動画広告といえば、無料動画サイトなどで本編の前後に差し込まれる動画広告、ほかにはポータルサイトなどで表示される動画広告などがありますが、それらのタイプよりはSNSでの動画広告がより記憶に残るということになります。
ターゲットを絞りやすい
なぜSNSの動画が他の動画広告より見られているのでしょうか。
それはSNSに広告を出す場合、ターゲッティング機能が使えるからです。たいていのSNSには(システムは会社によって異なりますが)、広告を出す際、性別や年齢、職業、興味の対象などの条件を絞り込むことできます。
そもそもSNSのタイムラインは、自分がフォローしている人や企業で埋められている状態、つまり自分の好みにカスタマイズされている状態です。そういった人にピンポイントで広告を発信できるため、見てくれる人がその動画広告の内容に興味をもっている可能性は非常に高いといえるのです。
拡散性
もうひとつSNSの有利な点として、拡散性があります。動画広告を閲覧してくれた人が気に入ってくれれば、他の人に「いいね」や「リツイート」、「シェア」などの機能を使って、他の人に広めてくれることが期待できます。
コストパフォーマンスがよい
動画広告の費用については、素材の作り込みやクオリティ次第ですが、以前ほど高額ではなくなってきています。もちろんテキストや静止画像のみの広告に比べると高くはなりますが、テレビCMに比べれば遙かに安価ですし、動画広告はSNSだけでなく自社サイトや店頭での宣伝動画など、二次利用もできるというメリットもあります。
ここまでSNSの動画広告のメリットを解説してきましたが、当社でも動画広告のご相談をいただくことが非常に増えてきました。
当社がご相談いただくものはゲーム関係が中心なので、趣味性が強いことや年齢層などのも絞られるため、とりわけSNSが効果的といえます。
動画広告とはいっても、プロモーションビデオにかぎらず、実はいろいろなスタイルのものがありますので、実際にどのようなSNS動画を作っているのか、簡単に紹介してみましょう。
新しくイベントなどで実装されるキャラクターの見た目や性能などを紹介する動画です。どんなキャラクターでどんな魅力があるのか、できるだけキャッチーにわかりやすく、目に入ったときに「お!」と思ってくれるような演出を取り入れる工夫をしています。
最近のゲームには取扱説明書がつかないことがほとんどです。スマホゲームはもちろんですが、コンシューマ(パッケージ化されているゲームのことです)でも説明書がないことが多くなっています。
そんなときに操作方法をわかりやすく説明した動画を制作し、SNSにアップすることで、ユーザーがゲームをより楽しむための導線をひくことができます。
20年以上、取扱説明書を制作してきた当社が、自信を持っておすすめする動画のひとつです。
上で紹介した2種類の動画を複数のサイズで制作しなおすことがあります。SNSの多くはスマートフォンで閲覧されることが多いのですが、パソコンやタブレットで閲覧する方も少なくありません。
動画には画面全体に表示されている方が視聴者の興味を引きやすいという特性があり、動画全体の構成は変えずに、スマートフォン、パソコン、タブレットとそれぞれに適した動画サイズにリサイズし、より効果を上げる制作も行っています。
動画で伝えたいテーマは変えず、どの端末で見ても同じ印象になるように細かく調整する必要があるので、動画によっては多少時間がかかることもあります。
いかにSNSの動画広告が効果的であるか説明してきましたが、それでも結局は広告です。ユーザーの方に何らかの興味を持っていただけないと、結局はスキップやスルーしてしまうことが普通です。
そのためSNS動画広告の制作の際、気をつけなければならないポイントがいくつかあります。
最初の5秒が大事
多くの記事や広告があふれるタイムラインで、ユーザーに「ん!?今の何?」という印象を与えるには、できるだけ動画冒頭にインパクトを持たせること。一般的には最初の5秒が大事といわれています。
音を消していても理解できる
スマートフォンはどこでも使いますから、人の多いところでは音を消して使っている人もかなりいます。したがって、ある程度は消音状態でも理解できるような作りが必要になります。
時間は短く
SNSには多くの情報が流れています。そこでは情報をよりスピーディーに集めていくことが肝心で、長い時間を動画は敬遠されがちです。詳しく見せたい場合は自社サイトなどへ誘導するなどし、SNSではコンパクトにまとめることに注意しましょう。ちなみにもっとも動画広告の短いSNSはInstagram(30秒以内)で、続いてTwitter、Facebookの順で動画広告の時間が長いということです。ここにもSNSの特性が表れていますね。
いかがでしたでしょうか?
最近は多くの動画広告がSNSに展開されていますが、ゲーム関連に特化した広告を手がけている会社は少ないと感じています。当社の動画制作部隊はまだ発展途上ではありますが、ユーザー目線にたったキュービストにしかできないような動画、お客様に興味をもっていただけるよう、インパクトのある動画を制作していきたいと考えています。
興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にご相談ください!!
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