クラウドサービスの落とし穴

思わずシェアしたくなる話
2019.01.16


 普段から何気なく使っているインターネットのサービス。音楽をダウンロードして聴いたり、調べ物をしたり、あるいはアプリケーションを使ったり、重要なデータのバックアップをとったりと、大変便利な時代になりました。

 そういうインターネットを通して使用するサービスは、クラウドサービスと呼ばれています。しかし、便利なだけではありません。注意して利用しないと大変な目にあうことも。

 そこで今回は「クラウドサービスの落とし穴」と題し、クラウドサービスについての注意点などをまとめてみました。

そもそもクラウドサービスって何?

 まずは「クラウドサービスって何?」という方のために、一応、基本的なところから説明しておきます。

 クラウドサービスとは、ひと言でいうとインターネットを利用してコンピュータを使う手段のひとつ。インターネットが普及していない時代、コンピュータは単独で使うことが多く、データの購入や管理はほぼ自身で行わなければなりませんでした。
 しかしインターネットの発達によって、利用者はさまざまなサービスをインターネット経由で利用することができるようになりました。これまで個人で所有や管理するために必要だった、費用や手間、時間などが大きくカットされ、手軽に利用することができるようになったのです。
 それだけではありません。ネットにつなぐだけでサービスが使えるということは、そういう環境さえあれば、どこでも使えるということにもなります。自宅や外出先でも会社と同じように仕事ができるわけです。

クラウドサービスのデメリット

 しかし、デメリットもないわけではありません。アカウントやパスワードの管理をしっかりしておかなければ、見知らぬ他人に使われる可能性が常にあります。
 また、大手のクラウドサービスはサイバー攻撃の標的になりやすく、クラウドサービスから大量の個人情報が流出したというニュースは皆さんも聞いたことがあると思います。

●運営会社への高い依存度
 もうひとつ注意したいのは、クラウドサービスの管理は、運営会社が行うということ。これは、何か不具合などがあった場合、その対応やアップデートは運営会社が行うということです。
 ユーザーはいちいちアップデートを気にしなくてよくなるので、とても楽にはなるのですが、勝手にアップデートが行われるということは、一方で、勝手に仕様が変わってしまう危険性があるということです。
 必要な機能がアップデートで消えてしまっても、運営会社が再度その機能を復活させるアップデートを行わない限り、その機能は戻ってきません。
 データやサービスがどのように管理されているか、いつまで使用できるかなど、そういうクリティカルな部分が運営会社に依存してしまう危険性があるということです。

●利用規約について
 そして3つ目が利用規約の問題です。
 たとえばある大手のクラウドサービスを行っている会社の利用規約には「本サービスにユーザーがアップロードしたデータについては、当社が公開、出版、配布を行えるライセンスが付与される」と書いてあるものがあります。
 つまりアップロードしたデータを運営会社が自由に使ってよいとしているわけです。そんなわけないだろう、と思われる方もいるかもしれないですが、規約に書いてある以上、運営会社はそれが「できる」ことになります。このように利用規約が一方的な内容のクラウドサービスもありますので、利用規約は必ず確認するようにしましょう。
 使わないという選択肢がとれればよいのでしょうが、業務上やむを得えない場合もあるでしょうし、しかも利用規約は割とひんぱんに変更が加えられ、途中で条件が変わる場合も少なくありません。
 実際には多くのユーザーが仕方なく同意しているのが現状です。

クラウドサービスにもフィッシング詐欺はある

 以前の記事でフィッシング詐欺について説明したことがありますが、クラウドサービスにも同様の手口があるので注意が必要です。

 たとえば、あるサイトでは、動画ファイルをMP3/MP4/AVIその他いろいろな形式に変換してくれるサービスを行っていますが、ファイルをアップロードしたとたん、数々の警告ウィンドウが表示され始めました。
 「Windowsドライバを更新してません」、「Windowsシステムが古くて破損しているから修正しろ」、「セキュリティシステムが破損しているから下のボタンをクリックして最新のソフトをインストールしてください」といったものですね。
 これらをよく確認せずにOK、OK……としていくのは絶対止めましょう。アップロードしたデータが流出してしまったり、処理したデータがウィルス感染したものになっていたり、知らない間に不審なツールがインストールされてしまったり、散々な事態を招いてしまいます。

おしまいに

 というように、クラウドサービスは大変便利なものではあるのですが、同時にリスクも併せ持っています。ですから単純にサービスの内容や費用だけで選ぶのではなく、サービスの事業者がどのような会社なのか、どういう体制やレベルで行っているのか、事前に確認してしっかりした選択を行っていく必要があるでしょう。
 自身の情報資産を守るため、くれぐれもご注意ください。

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