旅行先などで撮った写真を見せて、そんな意図はないのに「この写真インスタ映えねらってるね〜(笑)」と言われて恥ずかしい思いをしたことは、誰しも一度や二度は経験があると思います。最近のデジカメやスマートフォンのカメラの性能がよくなったので、思いがけず「インスタ映え」した写真が撮れてしまうのには困ったものですね。そこで今回は、インスタ映え「しない」写真を撮るためのコツを5つご紹介いたします。
インスタ映えとは、写真や動画の共有サービス Instagram(インスタグラム)に投稿された、見映えのいい写真のことです。実際にインスタグラムに投稿されていなくても、それらしく映える写真を「インスタ映えする写真」と呼ぶこともあります。
Google の画像検索で「インスタ映え」を検索すると、下のようなインスタ映えしている写真を表示できます。ポップな色合いで思わず目をひく写真ばかりですね。
逆に Twitter でハッシュタグ「#全くインスタ映えしない風景写真選手権」を検索すると、先人たちが撮影したインスタ映えしない数々の写真を見ることができます。
こういった写真を見ているだけでも何となくイメージがつかめるでしょうが、やはりそういう写真をとるにはそれなりのテクニックが必要です。漫然と撮影していてはインスタ映えしない写真は撮れないのです。
それでは、インスタ映えしない写真を撮るコツを順番に確認していきましょう。
これは基本中の基本ですが、太陽光で照らされるとなんでも美しく写ってしまいますので、曇りもしくは雨の日に撮影しましょう。どうしても晴れた日に撮影する必要がある場合は、野外の場合は日陰で、室内の場合は雨戸を閉めるなど自然光ができるだけ入らないように工夫してみてください。
下は近所の街路樹を撮影した写真なのですが、晴れの日に撮影すると新緑の綺麗な時期はインスタ映えしてしまう可能性があるので注意が必要です。
◯ 曇りの日に撮影
× 晴れの日に撮影
最近のスマートフォンのカメラには、ポートレートモード(背景をぼかして被写体を際立たせるための機能)が付いている場合があります。ついうっかりこのポートレートモード使って撮影すると、奥行きも出てインスタ映えしてしまう可能性が高くなりますので気をつけましょう。
◯ ポートレートモード「OFF」で撮影
× ポートレートモード「ON」で撮影
これは個人的な経験からですが、インスタグラムでは植物を撮影した写真、特に「花」を撮影した写真はどうしても「いいね!」をもらいやすくなってしまいます。花はもちろんですが、できるだけ植物が写真に入らないように撮影することを心がけましょう。
◯ 人工物だけの写真
× 花の写真
料理やスイーツなどの写真を撮影する場合は、必ず食べている途中のものを撮影しましょう。見た目も汚くなり、そもそもインスタ映えしやすいスイーツなどの写真がインスタ映えすることを防ぐことができます。
◯ スイーツの写真(食べ途中)
× スイーツの写真(食べる前)
撮影した写真が思いがけず三分割構図(バランスがとれた構図にするための法則)になっていると、少し気の利いた構図になるためインスタ映えしてしまう可能性があります。
ちょっと高度なテクニックですがカメラのグリッドラインを有効にして、線が交差しないところに主役となる被写体を置けば、三分割構図になることを防ぐことができます。(iPhoneでは「設定」→「カメラ」→「グリッド」で “オン” にします)
◯ 三分割構図でない写真
× 三分割構図の写真
最後に以上5つのコツをすべて駆使してみました。
◯ 自然光ができるだけ入らないようにした室内で、ポートレートモードを使わずに、花や植物が写り込まないように注意して、食べ途中のインスタント焼きそばを、三分割構図にならないように撮影した写真
× 晴れた日の公園で、ポートレートモードを使い、植物をバックにして、食べる前のドーナツを、三分割構図で撮影した写真
いかがでしょう。これらのコツに注意すれば、絶対にインスタ映えしない写真を撮ることができます。ぜひみなさんも試してみてくださいね。
〜〜〜 8月上旬、当ブログ編集長とスタッフQ君の会話 〜〜〜 Q君:編集長〜、機材を整理していたら 360度カメラが出てきました! 編集長:360度カメラってなんだい? Q君:上下左右すべての方向を撮影できるカメラのこと … “夏休み記念特別企画:360度カメラで遊んでみた” の続きを読む