バナーデザインというお仕事〜5分でわかるバナー制作のポイント〜

WEB・デジタルのお仕事
2018.07.10

 テレビやラジオで流れるCM、新聞や雑誌に掲載される広告と同じように、インターネットにも広告があります。その代表格が“バナー広告”です。
 バナー広告とはWEBページ上に貼られた画像の広告のことです。気になるバナーがあれば、それをクリックすることで広告主のWEBサイトへジャンプする仕組みです。
 本来は「旗」とか「垂れ幕」という意味なのですが、WEBページ上で目立つように貼られた画像が「旗」を連想させるため、そう呼ばれるようになりました。

 今回はそんなバナー制作業務についてご紹介します。当社の業務はゲーム関係が中心ですので、バナーについてもゲーム中心となりますが、ゲーム関係ならではの注意点も織り交ぜてお話しできればと思います。

上は当社のゲーム内バナーの制作例です 『オトメ勇者 』©倉花千夏 ©LEVEL-5 Inc.

バナーの役割とは

 バナー制作のポイントをお話しする前に、まずバナーの役割について少し触れておきます。広告であることは間違いないのですが、バナーの場合は明確な目的をもったユーザーではなく、もっと幅広いユーザー、つまり潜在的なユーザーに訴えかけるものとなります。
 たとえば、いまワールドカップの真っ最中ではありますが、そういったサッカー関連のポータルサイトがあるとします。ここにサッカーのゲームアプリのバナーがあれば、普段はゲームをやらない人でも、ワールドカップを自分でも疑似体験したいと思う人が出てくるかもしれません。そういった潜在的ユーザーを掘り起こし、実際にゲームアプリのサイトに誘導する。簡単にいうと、潜在的なユーザーに対して、そんなきっかけを与えることがバナーの役目といえます。

 したがって良いバナーとは、ひと言でいえば「ひと目で興味を持たせるバナー」です。そのためには、サイト上での視認性が高く、潜在的な顧客に対して関心を抱かせる工夫が必要で、それができているのが良いバナーの条件ということになります。

 では具体的にバナー制作のポイントを見ていきましょう。なお、バナーはキャッチの内容も重要ですが、それはまた別の機会にさせていただき、今回はデザイン面を中心にお話ししていきます。

① 方針やコンセプトを固める

 まずは誰に何を伝えたのか、制作前に大方針を決めることが肝心です。バナーも宣伝のひとつですから、一般の広告物と同じように、目的やターゲットを確定することが絶対に必要な作業となります。二十代から三十代の成人女性にこのゲームの魅力を知ってもらいたい、サッカーファンに新登場のサッカーゲームを知ってほしい…当然ですがそういった目的によってデザインコンセプトはまったく変わってきます。
 こういう方針はクライアントがすでに固めている場合も多いので、その場合はヒアリングをきちんと行い、意向をしっかり摺り合わせておきましょう。

② 情報を事前に整理する

 伝えたい情報を詰め込みすぎるのは考えものです。バナーのスペースは限られていますから、あれこれと盛り込みすぎると逆に何を伝えたいのかわからなくなってしまいます。ですから事前に盛り込むすべての要素を抽出して、伝えたい順番を決めておきましょう。
 実際のデザイン作業では、その順番にあわせて大きさやレイアウトを検討することになります。

③ インパクトと見やすさの両立

 基本的にはバナーは画面上にいくつも存在しますから、まず目を惹くこと、何だろうと思わせることが肝心です。
 そのためにはデザイン上のインパクトがまず重要です。バナー制作において、“読む”よりも“見る”を意識する、というのはよく言われることですが、キャッチの作り込みや背景と文字色のメリハリ、掲載先サイトとバナーの色のメリハリ、場合によってはアニメーションをつけるなど、工夫できることは多くあります。

 また、視線の流れを意識することも大切です。サイトは通常、左から右への横書き表記+縦スクロールで見せますから、見せたい要素を左上から右下に向けて配置することで自然に見やすくなります。
 ②でも説明したように、情報を盛り込みすぎると見やすさも落ちるので、ときには情報の取捨選択も検討することになります。

④ イメージや世界観が伝わるように作る

 ゲーム関係のバナーでは特に重要です。すでに発売なり運営なりされているゲームの場合、世界観が確立されていますし既存のバナーもありますから、広告展開に大きな変更がないかぎり、そのイメージを守りつつ、よりインパクトのあるもの、より見やすいものを心掛ける必要があります。
 一方、完全な新規のゲームの場合、今後のバナーの方向性を左右しますので、より慎重にクライアントの意向やイメージなどを摺り合わせることが重要です。バナーの形やキャラクターの大きさ、枠の見せ方など、雛形やフォーマットを作るイメージです。

 注意しておいてほしいのはバナー単独のデザインだけでなく、そのバナーからジャンプするランディングページも考慮することです。バナーとランディングページのイメージがバラバラではユーザーの意欲も減退してしまいます。

⑤ レギュレーションを守る

 当たり前のことですが、クライアントが定めるルールやレギュレーションをきちんと確認しておきましょう。画像サイズや容量、画像のファイル形式、ロゴの取扱ルールなどです。また、掲載先によってレギュレーションも変わりますので、そういった資料も合わせて確認しておくと間違いがありません。

 レギュレーションを守ることなど当然と思われるかもしれませんが、レギュレーションを守らない制作者や制作会社が決して少なくないというお話しを、実際に依頼先から聞いたこともありますので注意したいところです。

 ちなみに当社ではそういうミスが発生しないよう、社内でクライアントや案件ごとにガイドラインをまとめ、かつチェックシートで納入前に確認するようにしています。

●アニメーションバナー
 デザイン上のインパクトとレギュレーションの狭間で悩むのがGIFアニメーションを用いたバナーです。作り込みをすればするほどより動きのある派手なバナーを作ることができますが、容量という制限があるため、このバランスをとることが重要です。
 一番見てほしい部分をより長く見てもらえるよう、アニメーションの時間を調整するなどの工夫が不可欠です。

⑥ サイズ変換がしやすいように作る

 バナーは通常、ひとつだけ依頼されることはありません。掲載先にあわせて複数サイズ依頼されることが普通です。このとき掲載先にあわせてリサイズしやすいように作ることも大切なポイントです。作り込みが過度なためリサイズに手間取り、工期がいたずらに伸びるようでは費用にも影響してしまいます。

 なお、モバイルゲームなどでは定期的にゲーム内イベントやキャンペーンが行われ、それ専用のバナー制作を依頼されることが多くあります。通常のイベントはさほどでもありませんが、お正月やゴールデンウィークなどではイベントが重なることが多く、物量の対応に追われることになります。

おしまいに

 いかがでしたでしょう。バナーを作るうえでのポイントをいくつか紹介してきましたが、もちろんこれがすべてではありません。また、実は本当に大事なのはここからで、制作したバナーは効果測定を行って、検証し、それを次のバナー制作に活用していくという作業も必要になります。
 ゲームのバナーはともするとゲーム本編のデザインを流用してお終いということにもなりがちなので、そういう検証作業によってより効果的なバナーを模索していかなければなりません。
 そういった作業も含め、お困りの際はぜひ当社にご相談いただければと思います。

株式会社キュービスト
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