交通広告というお仕事〜駅と電車での効果的な広告デザインとは〜

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2018.05.29

 当社ではゲーム関係の販促物・広告物の制作も大きな業務のひとつですので、普段はパンフレットや雑誌広告、店舗用のポスター類などは多く請け負っていますが、ときに交通広告を手掛けることもあります。

 交通広告とは、電車やバス、駅など交通期間や交通施設に付随するスペースを媒体として利用する広告のことです。
 交通広告のメリットはいろいろありますが、大きなところでは地域や路線、駅などをターゲットに合わせて選べることがあります。また、利用者の生活動線にあるため情報として求められやすい、マーケットが近い、多彩な展開が可能といったところが挙げられます。これらは大都市になればなるほど、その効果も大きくなります。
 ただし、狙いどころを間違えるとその効果も半減しますし、ひとくちに交通広告といってもその形態にはさまざまな種類がありますので、その特性を知っておかなければなりません。
 今回はそんな交通広告について、簡単にお話ししましょう。

当社制作例:星のドラゴンクエスト中吊り広告 © 2015-2018 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

電車広告

 電車を利用する広告は、掲出する場所によって見え方が変わってくるので、それに合わせたデザインをすることが重要となります。

① 中吊り広告
 電車内の天井から吊される広告です。頭より上に掲示されるため、車内のどこからでも見ることができますが、人が見る(眺める)角度に注意が必要です。

② 窓・ドア上広告
 窓とドアの上に位置する広告です。乗客の視線が自然に上を向く場所なので、判読性が高く、他の場所より情報を詰め込むことが可能です。

③ ドア横広告
 乗降ドアの人の目線と同じくらいの位置に掲出される広告です。人の目線の高さに合わせた位置なので、比較的乗客の目にとまりやすいです。

④ ステッカー
 乗降ドアやドア横に貼付するタイプの広告です。サイズは他の広告より小さくなりますが、人の目線に高さがそろえてあるため、判読率は高くなります。

駅広告

 駅構内の広告も電車広告同様、掲出場所により見え方が変わります。サイズが大きいものが多いため、スケール感のある広告が求められます。主な広告には以下のようなものがありますが、他にもフロアを利用するもの、フラッグを使うものなど、多彩な種類があります。

① デジタルサイネージ広告
 電子広告です。紙のポスターなどと違い、動画が使えたり、時間帯によって表示内容を変えることができるなど非常に利便性が高く、近年最も増えてきているタイプの広告です。

当社制作例:星のドラゴンクエスト デジタルサイネージ © 2015-2018 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

② 柱広告
 駅構内の柱にぐるりと巻き付けるタイプの広告。歩いている人の目の位置に広告が掲出されるので視認されやすくなります。立体的に見える性質を活かしたデザインが効果的です。

③ 駅通路ポスター
 駅構内の通路やホームの壁、ベンチの背などに設置される大型のポスター。大きさを活かしたインパクトある広告が可能です。

当社制作例:星のドラゴンクエスト 通路広告 © 2015-2018 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

下見の重要性

 駅広告や電車広告の制作時に重要なのが、実際にどのような場所に掲出されるかを確認することです。
 人と広告の距離感やスケール感、掲示場所の高さと見え方、掲示場所の人混み具合、掲示場所の照明の明るさや雰囲気など、現場で体感しなければわからないことを、実際に電車内や駅構内を歩いてみてチェックします。
 たとえば駅構内の壁が黒っぽいのに、黒地をベースにしたポスターだとあまり目立ちません。かっこいいダークな雰囲気のデザインを作ったとしても、そのポスター単体で判断するのではなく、その掲示場所を含めたデザインを意識する必要があります。
 そのためにも下見に限らず、普段から自分が電車を利用しているときでも、どういう広告が目を惹きやすいか、どういうデザインが見やすいかなどを意識することが大切です。日々の生活のなかにもデザインのヒントはたくさんあります。

制作時に注意したいこと

 上でポスターの色味についての例を書きましたが、他にも交通広告ならではの注意点があります。それは掲出場所に適した内容、人の動きなどを予測して制作すること。
 ドア横広告に、「QRコード」を記載したとします。高さとしては悪くない位置ですが、掲示されるのはドア横の座席の上部となるため、座席に座っている人がいれば、QRコードの読み取りは面倒になりますし、最悪、乗客同士のトラブルにもなりかねません。
 また、デジタルサイネージ広告は動画が使えるといっても、時間が長くてはあまり意味がありません。人が駅構内を歩いている途中に、流れるように目に入る映像なので、映像のどの部分から見はじめても内容がわかるように作成することが大切です。
 短い時間で伝えたい情報を見やすく盛り込むというのはなかなかに大変です。

 サイズの問題も重要です。駅貼りの巨大な広告ともなると、文字やグラフィックのサイズ感が、紙面などとはまったく異なります。小さく作ったものをそのまま拡大するだけではバランスが悪くなるため、あくまで実際のサイズにプリントして確認することが大切です。
 A4サイズなどであれば、すぐに出力してチェックできますが、柱広告などはA3ノビサイズに実寸で出力したものを何枚も貼り合わせ、壁に貼って文字の大きさや位置などを確認しています。もちろん影に貼るときも、実際の高さに近い位置に貼りつけてチェックを行います。
 ちなみに巨大なビルの壁面に使うような場合は実際に試すことが不可能なので、そのビルを撮影した画像に広告物の画像をはめ込んでシミュレーションすることになります。

おしまいに

 いかがでしたでしょうか?
 電車や駅を利用した広告は、通勤通学する方が日常のなかでほぼ毎日のように接する広告です。訴求効果が高く、マーケットにも直結しやすいというメリットは他の広告にはない特性といえるでしょう。
 しかも、近年ではデジタル化したものや、スマートフォンやパソコンとの連動企画、乗車そのものをゲーム化したリアルイベントなども行われ、ますます存在感を増しています。
 電車やバスに乗ったとき、目の前の広告にどういう工夫がされているのか、そんな観点から眺めてみるのも面白いですね。

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