海外イラストレーターの世界〜日本の作家さんとの違いとは?〜

イラストのお仕事,業界裏話
2017.09.20

 以前の記事「キャラクターから3Dまで〜イラスト課のクリエイティヴな?日常」でもご紹介したように、当社ではイラストの管理業務を幅広く手がけています。また、その記事中でも触れましたが、最近では海外のイラストレーターさんにも業務をお願いすることが多くなってきました。
 そんな中で常々感じるのは、やはり文化の違いやお国柄。今ではある程度ノウハウも蓄積され、比較的順調に進行できるようにはなりましたが、言葉の問題はもちろんのこと、文化の違いやセンスの違いなどもあり、当初は苦労することも多かった業務です。

 今回はそんな海外のイラストレーターさんとのやりとりのなかで、当社担当者が気づいた点や苦労したことを少しご紹介しましょう。

コミュニケーション〜とにかくフランク

 海外のイラストレーターさんとのやりとりで真っ先に感じるのは、非常にフランクだということ。
 特に南米の作家は底抜けに明るく、雑談は欠かせません。ついつい話が弾んで、互いの好きなゲームやサッカー選手について雑談してしまうことがしばしばあります。2014年、ブラジル代表が自国開催のワールドカップで惨敗したときだけは、さすがにいつもの明るさも影を潜めましたが(苦笑)。

 また、自分の作品についてのアピールも実にストレートです。作品の制作プロセスや制作秘話含め、こと細かに解説してくれます。
 もちろん売り込みのためではあるのでしょうが、自己アピールを重ねることで作品の方向性や個性を自分自身で再確認し、作風を保っているように感じることもあります

ギャランティとクオリティ〜ビジネスには非常にシビア

 普段はフランクですが、ギャランティとクオリティについてはシビアです。
 レギュレーションやスケジュールではなく、クオリティに応じたギャランティを要求します。このクオリティを表現するには○○万円必要だ、といったように。
 逆にいうと、 ギャランティに応じたクオリティしか発揮してもらえない場合があるため、事前の価格交渉とクオリティチェックは念入りに行う必要があります。
 ちなみに海外への支払いに関しては、PayPal(ペイパル)によるオンライン決済代行サービスが主流となっています。

スケジュール〜お国柄が出るので要注意

 基本的には1ヶ月スパンで作品を仕上げてくれます。これはあくまで当社担当者の個人的な感想になるのですが、「日本から距離が遠ければ遠いほど、スケジュール感がルーズ」という印象です。
 つまりアジアは真面目、東欧やヨーロッパは普通、南米は陽気で楽しい印象の方がですが、非常にゆったりしています。

 なお、海外のイラストレーターさんとやりとりをする場合は、時差を常に考慮する必要があります。例えば金曜日の夕方以降の提出願いは避けなければなりません。さもなければ、土曜日の朝にイラストが到着してしまいます。

日本好きが多い

 海外のイラストレーターさんとの仕事をお願いした当初は、正直、日本からのイラスト打診なんて相手にしてもらえないのではと不安でした。ところが予想に反して反応がよく、かなりの返信率を記録しました。

 のちに何人かのイラストレーターさんに直接聞いて知りましたが、多くの海外作家は当社スタッフのようにゲーム好きやオタクが多いため、普通に日本のサブカルに関心が高いとのことでした。中には日本の企業と仕事がしたくて、イラストレーターになった超親日家のポーランド作家もいました。

おしまいに

 日本のイラストレーターさんに比べると、どうしてもハードルが高く思われがちな海外のイラストレーターさん。言葉や環境も違いますし、なかなか接点を作る機会が少ないのも事実です。
 とはいえゲームやイラストは今や世界共通。日本からの依頼を待っている方も多く、そういった垣根を取り払うことで、今後はますます活躍が予想されます。

 

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